個人的には秋葉原には余り馴染みがない。小学生時分にカラフルな電球を父と買いにいったぐらいだ。常々行ってみたいとは思うのだが、オタクの町と言われると何だか気が引ける。というほど気難しい年齢でもないので、その内に行ってみようと思う
題名
アキハバラ@DEEP
著者
石田衣良
ジャンル
SF、青春
評価
80点、良作!
あらすじ
吃音症だが博識のページ
女恐怖症だがチャラくてデザインセンス抜群のボックス
時たまフリーズしてしまうサウンドエディターのタイコ
天才的なハッカーだがアルビノで外に出れないイオリ
10年間引き篭もり、今は逆に出っぱなしなダルマ
そして美少女過ぎて人生苦労してるアキラ
物語ではこの6人がひとつにあつまり、そして新しいベンチャービジネスを立ち上げ、その敵が生まれ、最後には勝利とそして偉大なる跳躍を経験する事になる様が描かれている。
感想
いやぁ面白かった。
最後はもうひと踏ん張り世界がどう変わっていくかを読みたかった気もするけれども、そこは想像にお任せしてるんだろう。うん、ソッチのほうがいいのかもしれない。それに今の世の中だと色々共感するトピックが多い気がする。
生憎、この物語のように情報生命体やAI型サーチ猿人なるものは現れていないが、SNS主導のアラブの春や逆に著作権問題による締め付けの強化など近いトピックスも多い気がする。
個人的に一番思ったのは、キャラクターが輝いてるなぁという点。彼らには各々に欠点があるが、間違いなくそれぞれの分野のスペシャリストである。自分はどちらかといえば、器用貧乏な方なので羨ましく思ってしまう。そして欠点がありつつも立ち向かう様は、王様のスピーチ?でもあった通りカッコイイ
感想が飛び飛びになっているけれども、もう一つよかったのは視点が未来のクルーグ視点から語られているという点だ。開発者の事を父と母と読んだり、その開発綺譚を聖書としたりと妙に人間的でこういうAIばかりなら、人間VS機械(もちろん物語の中だけだが、今のところ)減るのになぁと思ってしまう。
しっかし、人が人以外とおしゃべり出来るような時代になったら何もかも劇的に変わってしまいそうだ。楽しみでもあり怖い気もする未来に80点!良作。
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