2012年7月31日火曜日

魔術師の帝国

三日坊主で終わらないための四日目
この本を読んだのは高校生のときぐらいだろうか
本は今も持っているのだが、表紙カバーがないので写真は割愛
↓の画像はアマゾンのアフィリンクなのでクリック注意




題名
魔術師の帝国
著者
レイモンド・E・フィースト
ジャンル
ファンタジー
点数
80点

あらすじ
主人公は基本的に城で育った孤児のパグ視点だが、途中から料理人の息子トマスも加わる。
少年時代を終えた二人はそれぞれ城の公爵に仕える魔術師や戦士の弟子として日々を過ごすが、あるとき異世界からの侵略者が現れた事で二人の人生は一変する。
パグは異世界の魔道の術を学び、トマスは古の竜人族の秘宝を受け継ぐ無双の騎士となり、それぞれの運命を全うする事になる。

感想
海外のハイファンタジー(現実と繋がりのない、まったく無地で一から設定を組み上げられたファンタジーの事)にしてはとっつきやすく、一気に読み終える事ができた。
不幸な出自、城の姫とのロマンス、異世界からの侵略者、苦難の奴隷生活、エルフの女王との結婚、異世界間カルチャーショックと、分かりやすくファンタジーに抱く面白みが物語全体にちりばめられていて非常に娯楽に特化しているのに好感。翻訳ものなので多少文体が読みにくい部分はあるが、内容自体は日本のラノベとそう大差はない。
二人の主人公も、最初の無邪気な姿から想像できないほど心身共に成長していく様は、サクセスストーリーの如くで爽快感があった。
難点は登場人物結構多いことで、特に世界を跨いで話が展開するようになってからは、あれ?この人誰だっけという事になったりする点。
とはいえトータルとしては非常によく纏まりつつ、更なる世界観の広がりもあり、ファンタジーの醍醐味を感じられるいい作品だと思う。




2012年7月30日月曜日

ビブリア古書堂の事件手帖

本日一冊目、最近売れているらしいこの本
3巻まで読了済み



題名
ビブリア古書堂の事件手帖
著者
三上延
ジャンル
ミステリー
評価
90点

あらすじ
 本の読めない無職の巨漢である主人公と、人見知りで巨乳の美人すぎる古書店店主の織りなすミステリー小説。
 祖母の蔵書の処分のために、高校のときに美人が働いているのをみかけたビブリア堂書店に向かった主人公。そこで極度の人見知りかつ巨乳の店主と出会い話の流れから古書店で働く事になる。
 ストーリーの肝となるのはいつも本。
 人間関係はからきしだが、本のこととなるとずば抜けた観察力と推理力を誇る美人店主によって、持ち込まれる謎が次々に解き明かされていく。

感想
 あまりミステリー小説は読まない。その理由に、殺人って微妙にヘビーでありつつもっと大きなスケールの話も多い小説ではそこまで重大事ではない事件に毎度毎度つきっきりになるのが面白くなく感じるってのがあるんですが、今作はミステリー(多分)でありつつも人が死なず、そして古本を中心とした謎解きが非常に興味深くて面白い。
 主人公とヒロインのキャラクターも、デカイのに優男・美人なのに人見知りと背反する要素が組み合ってるのが興味深く、リアリティのある(うっすペラではない)人物像に仕上がってる。
 そしてやはり楽しかったのは、読んでいるだけで鎌倉の風景が浮かぶ情景描写と、推理を交えて解説される本の話が秀逸だった。以前にネタバレをされてから読んだ方が読者の満足度が高いという統計を目にしたことがあるが、それと同じでこう沿革をしった後だと中身も知りたくなるものだなぁと感じてしまった。
 売れているだけあって、万人におすすめできる名作だと思う。




2012年7月29日日曜日

ソードアート・オンライン


ネットで話題になってるっぽい作品の感想をば
どうやらアニメになってるらしい、ちょっと冒頭だけ見てみたのだけども(ごめんなさい
原作通りに進めていく感じなのだろうか
ライトノベルと呼ばれる種類のこのソードアート・オンラインだが、最初に読んだのはかなり昔。まだ一番はじめの話だけしか掲載されていない頃の事。まさかあのときには、web上で無料公開されてた小説が単行本になりアニメ化されるようなヒット作になるとは思いもよらず
これからの時代はこういう流れが加速していくんだろうかと遠い目

↓の写真で5冊しかないのは、残りは立ち読み&ネットで読んだのと大差なかったため
集めようと思っていたけども中々難しい。アリシゼーションからは揃える予定



題名
 ソードアート・オンライン
著者
 河原礫
ジャンル
 ファンタジー,SF,ゲーム
評価
 80点

あらすじ
 まず1巻~2、3巻あたりまで描かれるのは表題にもなっているソードアート・オンライン、略してSAOというゲームでの世界の物語。
 近未来、SAOという革新的なVRMMO(ヴァーチャルリアリティマッシブマルチオンラインRPG)にゲーマーな主人公キリトが参加するところから物語が始まる。ゲーム大好きな彼は、このゲームのβテスト(試験プレイみたいなもの)にも参加しており準備ばっちりでゲームオープンの日を迎える。
 しかしそこで出くわしたのは、製作者によるSAOのデス・ゲーム(死んだら現実でもゲームオーバー)化、ゲームから出るためにはSAOをクリアしないといけないという宣言であった。キリトはデス・ゲームと化した世界を生き残るため、βテストで手に入れた知識を縦横に使おうと決意するが、その決意は同時に他の新参プレーヤーを見捨てることに繋がって葛藤を抱く。
 そうありつつも日々前進あるのみ、さもなくば死をという世界で彼はトッププレーヤーとしてゲームクリアに向けて、プレーヤー達の戦闘に経って奮闘するのであった。

 続いて4巻あたりからは、アフルヘイムオンラインというゲームに舞台が変わる。
 こちらはSAO後に出来たゲームであり、前述のデス・ゲームとは関係はない。しかしこのゲームにSAOで出来た嫁が捉えられているという与太話を信じこんだキリト君は一人決意を新たに突撃する。
 アフルヘイムオンラインは、ソードアート・オンラインが剣を中心したファンタジーRPG世界だったのに対して、妖精さん達をベースにした新人類のRPGである。殺伐とした印象はなく、これが一番MMOとしてリアリティがある印象

 更に続いて6巻あたりからはまたまたゲームが変わってガンゲイルオンライン(だったはず)に参加。
 前述の嫁を救助したキリト君だったが、新たな彼女を探しに今度は火薬の匂い漂う銃と男の世界に立ち向かう。しかし元々女顔な彼が、美少女ちっくなアバターを引き当ててしまったりでさあ大変。という話ではないが、とにかく巻き起こった問題であるSAO時代のPK(プレイヤーキラー、要は人殺し)が暗躍している可能性がありとの事で大奮闘。

 そしてそれをも解決して終には9以降のアリシゼーション。
 こちらはゲームの世界を飛び越えて、仮想宇宙とでもいうべき世界での物語。そこに巻き込まれるまでにはまた少し話があるのだが、そこは端折る事にする。
 とにかくこの世界へと突入したキリトは、やはり持ち前のイケメンっぷりと剣の技でクエストの達成に向けて奮闘するのであった。

 感想
 途中からはあらすじが適当になってしまったので、もっとよく知りたいという方は本を読むか他のブログで見て欲しい。
 昔WEBで読んだときには確かアリシゼーションもかなり進んでいて最後の方まで読んだ記憶があるけれども、単行本化したことで大きく話の流れが変わっている(今のところ話の筋は同じような気がするが)。とにかく続刊に期待。
 肝心の感想だが、やはり面白い娯楽作品だというところ。
 いい意味でライトノベルらしく、もったいぶった情景描写や延々と進まないストーリテリングはまったくなくテンポよくオレツエーが味わえる。

 ゲームの世界でという題材自体は昔からあったもののように思える。
 題名は忘れたが、映画でも架空の世界に住んでいて気づいてしまう男を描いた(マトリックスではない)話もあったように思うし、ドラマでも子供の頃に天才テレビくんの後でゲームと現実世界を行き来して最後はどちらが現実か分からなくなるジャニーズドラマ。あるいは天才テレビ君で描かれていた恐竜大陸、ナノセイバー、ジーンダイバー(←この三つは名作だったと思う。また見てみたい)も現実とヴァーチャル・リアリティを行き来するものだった。ゲームでも.hackなどがあり(これは同時期かも)早々新しいテーマではないかもしれない。
 しかし当時読んだときの自分はひどく新鮮さを描いたものだ。
 ある意味、二面性を持つヒーロー象。アメコミなどで描かれる普段は企業の社長だが、夜は人知れず悪を退治するバッドヒーロー。あるいは水戸黄門に通じる、普段は好々爺だがその実天下の副将軍などに似て、一つの人格の中に二面性を持ち合わせたというヒーロー象そのものな感じだった。
 小説に嘘はつきものだが、大抵読んでいてうそ臭いなぁと感じてしまうと、それが始端で話全体への興味を失ってしまうことが多々ある。しかし本作はそれをゲームだからと、ゲーム世代の自分には分かりやすくダイレクトに伝えてくれるのがまた有難い。
 誰しもが勇者になれるゲームの世界。MMOはそれとは事情が違うが、それでもあくまでこの小説の中では普通の少年が、ゲームの世界の中で文字通りの勇者になっていくサクセス・ストーリーに違いなく、やはりそこには端的な爽快感が含まれているように思えた。

 あれこれ小難しく書いたけれども、結局この小説の言い分は娯楽に特化できている部分だと思う。今後もそれを貫いていって欲しい

宇宙軍士官学校1-前哨-

今日2冊目
 でたまかっていうラノベを書いた人の作品。10年ぐらい前に読んだはず
 御年54で元警察出身だというので二重の驚き



題名
 宇宙軍士官学校1-前哨-
著者
 鷹見一幸
ジャンル
 SF
評価
 80点

あらすじ
 宇宙からきた異星人<教導者>によって様変わりした世界が舞台。
 そこで治安維持軍の士官だった主人公はあるとき辞令を受け、宇宙軍へと所属することになる。しかしその辞令はもっと上の所から出たもので、主人公は近い未来人類の前哨(スカウト)として活躍することを期待された次世代の士官候補生へと選ばれた事を知る。
 <教導者>達が運営する士官学校で、宇宙戦争の術を学びながら友人関係を深めたりライバル達と切磋琢磨する主人公の姿が描かれている。

感想
 これは素直に面白かった。
 異星人の設定や、SF的ガジェットの各種は特に奇をてらったものはないのだが、そうであるがゆえに読みやすかった。多少、日本人とは~という部分にこだわりのあるのかそういう文章が目立ったが、それも特に気にはならない。
 ストーリーの方は本当に出足というところだが、<エンダーのゲーム>のような学生同士の対戦がありそこで作戦を巡らせる姿などは本当に上手く描かれていたように思う。とはいえ<教導者>や銀河連邦の敵についてはまだ暗いベールがかかっていて、これらは今後の展開に期待。
 知性化シリーズのような多種多様でユニークな知的生命体が現れるのか、それとも教導者のような人間あるいは高位人類的な立ち位置な種族主体になるのか興味が尽きない。
 でたまかでもそうだったか、今作でもへたれすれすれの切れ者主人公。こういうキャラクターは日本の小説ではよく見かけるのだが、海外の小説ではあんまり見かけない気がする。マッチョ信仰の海外と、優男信仰の日本とで文化的な違いが文壇にも現れているのだろうか。

コロヨシ!!

二日目
 今日も本棚の手近にあった本から
 読んだのは半年ぐらい前かな?



題名
 コロヨシ!!
著者
 三崎亜記
ジャンル
 スポーツ
評価
 70点

あらすじ
 日本が舞台なのだが、現実の日本とは違う日本が舞台の小説。
 そこでは『掃除』と呼ばれるスポーツが存在している。内容は新体操とかフィギュアスケートみたいな感じをイメージ。魅せるスポーツらしい。しかしこの掃除には色々と秘密があって、この世界で起きた戦争や文化と深い関わりを持つ。表題のコロヨシ!!はそのスポーツ「掃除」の掛け声で、コレ以外にも耳慣れない「掃除」用語が沢山出てくるのが本作の特徴。
 その掃除部を舞台に、主人公が友情に恋に部活にと励んでいく物語である。

感想
 ここまで読むと難解な小説に思えるが、読んでみるとそう難しい話ではない。
 単純に説明するなら、日本っぽい世界で掃除という架空のスポーツを舞台に繰り広げられるスポコン小説と言うべきか。高校生の主人公が恋に友情に悩みながらも、掃除に打ち込んで成長していく様は同様のスポコン小説に似て爽快感がある。
 ある意味、世界観の説明自体が物語の肝でもあるのであらすじでどこまで書くのか、感想でどこまで書くのか迷った。
 またコロヨシ!!の秀逸な部分は、架空のスポーツである掃除の描写の巧さだとも思う。
 話は少し逸れるが個人的に小説という媒体は、非常に低次元低情報な情報媒体だと感じている。これは悪い意味ではなく、単純に漫画・ゲーム・映画など他の媒体に比べれば人が得られる情報は文字からだけであり、前者の絵あるいは動画、音楽などから得られる情報とは桁違いの少なさだ。しかしそうであるがゆえに、小説は物凄く自由であるとも思える。著者の想像力に掣肘される部分はあるが、逆に言えば想像力の届く限り筆力の届く限りの表現ができるのは小説だけである。漫画やゲーム・映画はそういう想像力の嘘が見えると急にしらけてしまうし、そういう嘘を存分に羽ばたかせられるのは小説だけであろう。
 本作はそういう点において、架空の掃除というスポーツに一定のリアリティを与えつつも爽快感あふれる描写をしており、ストーリー部分のある種ありきたりな展開といい意味でギャップがあった。

2012年7月28日土曜日

いばらの秘剣

海外産ファンタジー小説。これは今日読了
まだ2巻までしか出ていない



題名
 いばらの秘剣 1、2
著者
 タッド・ウィリアムズ
ジャンル
 ファンタジー
評価
 65点

あらすじ
 古めかしい歴史を持つヘイホルトと呼ばれる城で育った少年サイモンが主人公のファンタジー小説。
 1巻ではまだ退屈だが平穏無事な城での生活に四苦八苦するサイモンが、あれこれしでかしながら日々を生きている。しかしそんな中でも、偉大な王の死去や天変地異など少しずつ不穏な種は撒かれていく。そしてその不穏さは、次代の王へと戴冠したイライアスの側近である僧侶の物騒な動きで表面化することになる
 城の見習い少年だったサイモンは城のドクターモーゲンズと呼ばれる賢者に師事を受ける事になっていて、そんな彼がいつものように城をふらついている最中に大きな秘密を見つける事で大いなる冒険が幕を開ける
 2巻では、平穏な日々から急展開で物騒な旅に身を投じることになったサイモンの旅と、仲間になったトロールの友達、そして謎の少女への仄かな初恋が始まる

感想
 まだ途中なので何ともいえない部分はあるが、少なくとも最初の引きはあんまりよくない。
 主人公のサイモン少年は鈍すぎとろすぎでイライラするし、世界観もなんだかこじんまりとした印象を拭えない。真実の剣シリーズや時の車輪シリーズに比べると大分落ちるなぁというのが正直なところ
 ただ表題の茨の秘剣が出てくるのは次巻以降であろうし、姫との身分違いの恋など、ファンタジー冒険モノとしての要点は抑えていそうなのでそこそこ読める小説だとは思う

ふわふわの泉

これは割りと最近読んだ本。復刊されたらしい
結構前の星雲賞受賞作
※星雲賞はSF小説とか漫画とかアニメに与えられる賞



題名
 ふわふわの泉
著者
 野尻祐介
ジャンル
 SF
評価
 80点

あらすじ
 科学部部長の主人公の少女が、ふわふわと呼ばれる物質を見つけるところから始まるサクセス・ストーリー。

感想
 ふわふわと命名される事になる物質を実験中の事故で見つける所から始まる。
 物語の要点は2つ、一つはふわふわと呼ばれる物質によって発展していく世界そのもので、まさにSFらしい世界観の構築が楽しめた。想像するだけで面白くなってきて、あぁ現実世界でもふわふわできればいいなぁと思ってしまう出来。SF小説だと難解な理論を土台にしていて、それを基に構築される世界観を読むだけで一苦労(とはいえそれが醍醐味でもあるのだが)な事が多いが、本作ではすんなりと想像できる上に軌道エレベーターなどSF的アイテムや、異星からの訪問者まで出てきて更に妄想の翼が広がる。
 もう一つは主人公の少女である朝倉泉の世界観。
 話は変わるが最近ノマドと呼ばれる仕事形態(ノマド=遊牧民=オフィスなどで特定の席を持たず、ファーストフード店など転々として仕事をする)が流行っているらしいが、それに通ずるものがあると思う。小説のなかでも自由きままにやりたいように生きるためにあれこれ発明したのに、逆にそれにしばられたり、でもそれでも自分の思うがままを貫いたりとある種の哲学が垣間見えつつも、エンターテイメントとしての要鉄は外さないのが面白かった

惑星カレスの魔女


2冊目 ジブリっぽい表紙が特徴的。こちらを呼んだのは大分昔。10年以上前かも





題名
 惑星カレスの魔女
著者
 ジェイムズ・H・シュミッツ
ジャンル
 SF・ボーイミーツガール
評価
 80点
あらすじ
 うろ覚えなのでかなり間違っているかもしれません。
 主人公は少々うだつのあがらない感じのある青年。地元では婚約者にふられたりでやっぱり不運の星に生まれている感じ。
 そんな彼が貿易商として訪れた星(SF【スペースファンタジー】的な世界観な小説で、惑星間での貿易が盛ん)でひょんな事から3姉妹の奴隷を手に入れる事から始まる。少々ありがちなボーイミーツガール。三姉妹は上からおっとり落ち着いたマリーン、小悪魔っぽいゴス、まだまだおこちゃまなリーウィットの3人(ちょっとうろ覚えなので、性格はあってないかも)ただし、物語中盤からずっといっしょになるのは次女のゴスだけなので三姉妹といっても3人一緒というわけではない。
 その三姉妹を助けて連れてこられた惑星カレスで主人公は、自分にも魔女の能力(超能力的な)が備わっている事を教えられる。当人はそれほどの意欲を見せないが、否応なく物語に巻き込まれていくことになる。
 きちんと書くとあらすじが長くなってしまうため大分割愛したため、伝わらない気が大いにするけれども一言でまとめるとユーモラスな冒険活劇(SFアイテムと超能力も出るよ!)といったところ。纏まってないかも

感想
 面白い。
 シンプルにそう思える小説。ハードSFにつきものの考察や何やらは気にせずに読めるのが痛快で、小難しく考えずに主人公と魔女の少女たちの織りなす冒険を楽しむ事が出来た。特にテンポがよく、一冊だけでそれほど分厚い小説というわけでもないのに、呼んだ後は結構長く彼らの冒険に付き合った感じがある。
 表紙のジブリっぽい絵に引きずられたイメージもあるかもしれないが、何だか90~120分のアニメ映画として作ったら結構面白そうという感じの内容だったはず

偏差値70の野球部


記念になればいい一冊目
近くにあったものから


題名
偏差値70の野球部
著者
松尾清貴
ジャンル
スポーツ小説?
評価
65点

あらすじ
小学を通じて野球小僧だった主人公が、中学校で挫折。色々あって野球推薦での高校進学を断念した主人公は一新奮起して、勉強で野球の名門高に進むことを決意。だが物語らしい間違いから、野球の名門校ではなく文字通りの名門校へと進学してしまう。
そこで巻き起こる名門ならではの秀才や鬼才との野球生活が描かれる。

感想
設定は漫画でもありがちな、小中をエースとして過ごしてきた青年が野球とかけ離れた環境でいかに努力するかといったところ。そこに偏差値75という部分や、冒頭の方で出てくる主人公の幼馴染が深く関わってくるものと期待したが、あまりそういうのは見られなかった。
ちょっと似てるのはもしドラ(もしも野球部のマネージャーがドラッガーのマネジメントを~)だが、あちらはご都合主義が多くありつつもドラッガーのマネジメントの流れに従って、野球部のサクセス・ストーリーを分かりやすく描いており、また登場人物のキャラクターも掴みやすかったのに対して、こちらは登場人物が多い割に特徴が薄い印象が4冊あったのに残ったのが残念。
まぁ科学的方向から野球に対してアプローチという文脈は中々面白かったのかなーと

少し前に呼んだので、欠点ばかりが思い出されるがすいすい読み終えたところ話のテンポはよかったように思える。ただやはり題名倒れかなーと

はじめに



本の感想を書いてみる予定




 計画

・ジャンルを別ける
・読んだら書く
・点数をつける
・今まで呼んだ本を一日一本
・一週間は頑張ろう
・著者と題名を追加
・点数を書く 5点刻み
 100点 自分史に残る名作
 95~85点 名作
 70~80点 良作
 55~65点 佳作
 40~50点 凡作
 25~35点 おしい作
 10~20点 駄作
(あくまで個人的評価)