2012年7月30日月曜日

ビブリア古書堂の事件手帖

本日一冊目、最近売れているらしいこの本
3巻まで読了済み



題名
ビブリア古書堂の事件手帖
著者
三上延
ジャンル
ミステリー
評価
90点

あらすじ
 本の読めない無職の巨漢である主人公と、人見知りで巨乳の美人すぎる古書店店主の織りなすミステリー小説。
 祖母の蔵書の処分のために、高校のときに美人が働いているのをみかけたビブリア堂書店に向かった主人公。そこで極度の人見知りかつ巨乳の店主と出会い話の流れから古書店で働く事になる。
 ストーリーの肝となるのはいつも本。
 人間関係はからきしだが、本のこととなるとずば抜けた観察力と推理力を誇る美人店主によって、持ち込まれる謎が次々に解き明かされていく。

感想
 あまりミステリー小説は読まない。その理由に、殺人って微妙にヘビーでありつつもっと大きなスケールの話も多い小説ではそこまで重大事ではない事件に毎度毎度つきっきりになるのが面白くなく感じるってのがあるんですが、今作はミステリー(多分)でありつつも人が死なず、そして古本を中心とした謎解きが非常に興味深くて面白い。
 主人公とヒロインのキャラクターも、デカイのに優男・美人なのに人見知りと背反する要素が組み合ってるのが興味深く、リアリティのある(うっすペラではない)人物像に仕上がってる。
 そしてやはり楽しかったのは、読んでいるだけで鎌倉の風景が浮かぶ情景描写と、推理を交えて解説される本の話が秀逸だった。以前にネタバレをされてから読んだ方が読者の満足度が高いという統計を目にしたことがあるが、それと同じでこう沿革をしった後だと中身も知りたくなるものだなぁと感じてしまった。
 売れているだけあって、万人におすすめできる名作だと思う。




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