2012年8月27日月曜日

天冥の標6 宿怨 PART2


昨日更新しようと思ったはずがのびのびに
まずいなぁ
取り敢えず、前も書いた感想のシリーズの最新巻から

 

題名
 天冥の標6 宿怨 PART 2
作者
 小川一水
ジャンル
 SF
評価
 80点 良作

あらすじ
 前作に引き続き、対立の時代から始まる6巻part2。
 スレ違いに加えてコミュニケーション不足、思い込み、相互不理解、そして純然たる悪意が加わって宇宙情勢はめちゃくちゃに。人類を巻き込んだ大戦争と、その影で蠢くELTの姿が少しずつ明らかになっていく

感想
 あらすじがよく分からない事になってしまったが、かなり色々情報が出てくる巻なのでネタバレ放題(まぁ毎回ネタバレ書いてる気はするけども)になりそうなので自重。
 しっかし被害者意識というのはリアルでも厄介なものだけど、こじらせると大変な事になるというのが印象。しかもそこにドラえもんモドキの何でも我儘聞いてくれちゃう異星人が加わっちゃうからさぁ大変。どこまでも異星人達に振り回されていく人類が描かれている。とはいえ、異星人の方も野蛮で非効率な人類に振り回されてる感じも面白い
 構図としてはロイズ VS 救世軍 という中央政府VS地方ゲリラ的な戦いが進行しているのだが、その影ではオムニフロラ、ノルルスカイン、カルミアンという3つの種族が蠢いている。ただみんながみんな自体を把握できていないのが不幸。ノルルスカインは相変わらず退廃的でヤル気ないし、オムニフロラは統一すっぞとヤル気だしてるけどもノルルスカインに意識取られすぎ、カルミアンはミスチフとノルルスカインの区別ができていないようで、尚且つコミュ不足が祟って場を混乱させる一方。まぁ結果的にミスチフに乗っ取られたロイズを打倒しようとしてるから、目的には合致してるのかもしれない。
 何だか何が書きたいか分からなくなってくる。
 それにしても、ロイズが完全にミスチフの支配下にあったり羊飼い連中がノルルスカインのし徘徊と、ああやっぱり的な事が幾つかあったものの。少し前の状態とは完全に入れ替わってるのに驚いた。宇宙時代の最初の方は、ノルルスカインがネットを通じて人類の中枢を監視してて、ミスチフがその間隙をついて周縁部で勢力拡大という感じだったのに、あっという間に乗っ取られたのが悲しい。ノルルスカインまじ無能。
 この分だと、1巻でもまだ嘘というかフェイクが混じってそうで楽しみ。

 次は6巻part3らしく、通算で9冊目だけれども全10巻だと後二冊になってしまう。とはいえ後2冊で風呂敷たたむ気配が皆無だから、まだまだ折り返し地点という感じなんだろうか。いよいよSF超大作になってきた感じがあって面白かったので80点良作!
 



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